逢魔名画座上映会「セックス・チェック 第二の性」上映会無事終わりました

昨日(3月28日)の逢魔名画座上映会「セックス・チェック 第二の性」は、私と但馬さんを含めて7人が参加、無事上映を行いました。もしかしたら、今回のウイルス問題がなければ来たかったかもしれない方のためにちょっと内容を紹介します。

緒方拳演ずる元単距離ランナー、宮路司郎は、戦争でオリンピックへの夢を絶たれ、現在はただの飲んだくれで女たらしとなっています。それを、かっては同じ選手で今は医者となっている峰重正雄(滝田祐介)は、もう一ど立ち直らせようと自分が専属医師を務める会社の陸上部コーチに迎えようとしました。しかし、宮路はその好意を素直に受け取れず、しかも峰重の留守に、彼の妻でかっては愛していた女性をレイプしてしまいます(なんかもうこの始まりからしてすごい)

その後、宮路は峰重に謝るため会社に行きますが、峰重は怒るというより悲しみを込めて「もう二度と会いたくないからでていけ」の一言で宮路を追い出します。(しかしこの時の峰重の態度が、どうみても妻より緒形拳の方が大事なような雰囲気)なんですよねえ)

しかし、宮路は会社を出て行こうとして、体育館で男勝りの女性、南雲ひろ子(安田道代)に出会いました。彼は急に気が変わって、さっき別れたばかりなのにその女性を連れて峰重の部屋を訪ね、「こいつを鍛えてメキシコで金メダルを取らせるから、やはりコーチとして雇ってくれ」と頼み込みます。この身勝手というかおおよそ倫理観のなさそうな頼みごとが、結局叶い、コーチとして就任するのもまたすごい。

その後の特訓の場面は、この手のスポーツ映画にはよく出てくるパターンなのですが(もっとも、女優も本気で鍛えていることが素人にもわかる)この映画が独特なのは、麗しい師弟愛もスポーツ精神も全く描かれないこと。

もともと宮路のスポーツ論というのが「人間には100メートル10秒の壁は破れない、破るためには獣になるしかない」「女がその限界を超えた記録を出すには、お前の中にある男を目覚めさせるしかない」まあ要するにまともな人間にはすごい記録は出せない、というすさまじいものです。

南雲は素晴らしい記録を出しますが、念のために行われたセックス・チェックで、半陰陽であり女性とは認定できない、という結果が出てしまいます。しかし宮路はそんなことではくじけず「これまではお前を男にしようとした、今度は女にしてやる」「俺の恋人になるのだ」という更に恐ろしい展開となります(ついでながら、この過程でかってレイプされた峰重医師の妻は精神を病んで自殺を図るなどしております‥ついでながら、で済む問題ではないけど)

このような展開ののち、ラストはネタバレになるので控えますが、1968年公開のこの映画、たぶん今だったら脚本の段階で企画通らないんじゃないでしょうか。このあらすじでは控えましたが、更に恐ろしいシーンがこのストーリーの中には次々と出てきます。ここまで読んで好奇心を持たれた方には、ぜひDVDで一度はご覧になることをお勧めします。何か見てはならないものを見てしまった、という思いに浸れることだけは補償いたします。

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