トルグン・アルマス「ウイグル人」(集広舎)12月15日発売となりました

ついに、トルグン・アルマス著「ウイグル人」が発行されました。書店注文やアマゾンなどで購入できます。正直、高価な本ですが、ちょっと値段的に難しい方は、お近くの図書館などに推薦してくださるとありがたいです。本書の日本語訳を行ってくれた東さん、丁寧なルビを振り、デザインをして、ウイグル留学生の日本語の学習としても生かせる本にしてくれたデザイナーの月ケ瀬さん、集広舎の川端社長に感謝と敬意を捧げます。

この本は、今のところウイグル人がウイグル語で書いた唯一の民族の歴史です。正直、古代・中世の時代までしか書かれていない、ある意味では未完成の書なのですが、1989年という年が中国国内で発行できるぎりぎりの時代だったと思いますので、とにかく世に出そうとした著者の志を評価してください。本書はすでに中国では批判キャンペーンが行われ、発禁の書となっています。

本書の基本的なテーマは、中央アジアの歴史は、中国人(漢人)とは全く違う伝統、文化、歴史が流れていたことを明らかにしようとしたもので、これはまあ当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、現在の中国政府の歴史観とは全く異なるものです(中国政府は「中華民族」などという造語を使い、ウイグル人の歴史も中国の歴史の一部に取り込もうとしています)

光栄にも、本書の解説を書かせていただく機会に恵まれました。楊海英先生の文章と私の拙文が並んだことも感無量です。本書執筆後、トルグン・アルマスは事実上監視下に置かれ、二度と著述活動をする機会はありませんでした。今はアッラーの恵みにより天国にいるだろうアルマスが、この日本語版出版を喜んでくれることを祈ります。

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