「くもとちゅうりっぷ」上映会に参加いただきありがとうございました

9月28日の東京新風倶楽部主催、「くもトちゅうりっぷ」「桃太郎 海の神兵」上映会にご参加いただいた方は約20名、どうもありがとうございました。次回は11月30日に何かイベントやります。映画上映になるか講演会になるか微妙なのですが、もし興味のある方は時間空けておいてください。詳しくはまた後程発表します。

昨日の「桃太郎 海の神兵」もちろん、バレンバン空挺作戦をテーマにしたものですが、何よりも成功したのは、登場する日本兵を動物に描いたこと。これは「桃太郎」というテーマにしたからこそ可能だった。動物たちのミュージカル兄絵として描いたからこそ、単なる国策アニメ、戦意高揚アニメにはならず、普遍的な娯楽作品として出来上がった。相手のイギリス軍ももちろん侵略者(鬼)として描かれているんだけど、それも戯画化されているので、いわゆる「鬼畜米英」的な悪役にはならず、全体が童話的なイメージになっていました。

私は戦史とか兵器とかは全然詳しくないんですが、昨日はその方面に造詣の深い大舘さんが参加して下さり、日本軍の兵器は実にリアルに描かれている、とご指摘いただきました。

これは確信はないのでその場では言わなかったんですけど、アニメーターの人たち、この作品を観た人がこれから戦場に行くかもしれない、飛行機に乗るかもしれない、あるいは、戦場から帰ってきた兵士がこのアニメを見るかもしれないと思ったら、その人たちは「こんな兵器はないよ」と思ってしまうような作品にはしたくなかったんじゃないかと思う。その瞬間に作品はその人にとってリアリティを失ってしまうから。

このアニメ作品を当時どれだけの人が見たかはわからない。でも、その中には、戦場に斃れた人もいただろうし、空襲で命を失った人もいたことでしょう。アニメーターたちの中も同じ運動をたどった人はいたはずです。でも、この作品は残り続ける。先入観も、また歴史論争もとりあえずわきにおいて、戦時下、日本のアニメーターたちが確かに日本アニメーション史に残る作品を残していたこと、そのことを素直に受け止めたい。

「桃太郎 海の神兵」DVDでも見れると思います。ぜひ、ご覧になるようおすすめいたします。

なお、一応付け加えておきますが、戦時中、バレンバン作戦をドキュメント映画として描いた実写作品「空の神兵」も制作されました。こちらもDVDで発売されています。興味のある方は御覧になってください
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