2015年にも開催されていた「表現の不自由展」

「表現の不自由展」については書きたいことはもうかなり前に全部書いたので、今更何か言おうとは思いませんが、私の周りで意外と知らない方がいたのでちょっと捕捉します。もともと、この展覧会の第一回は2015年に江古田のギャラリーで実行委員会形式で行われています。いま話題になっている中垣氏の作品も展示されていたはず。

つまり何が言いたいかというと、公的機関ではなく、税金も使わず行う場合には、この展覧会はちゃんと開催されている。当時のアエラの記事では、延べ2700人が観に行ったらしい。

そのアエラの記事から以下引用します。

「「消された」作品の一つが、中垣克久(71)による造形だ。高さ1.5メートルの半球状の「円墳」に、新聞の切り抜きや自筆の主張を貼り付けたこの作品が、東京都美術館から撤去や手直しを命じられた。特に問題とされたのは、「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう」と手書きした貼り紙。展示会の中止まで示唆され、中垣は「身が焼かれる思い」ではがした。

 都美術館の担当者は言う。

「『特定の政党・宗教を支持し、またはこれに反対する等、政治・宗教活動と認められるとき』は施設の使用を承認しないという運営要綱に沿って判断した。税金で運営している公的な美術館は政治的、宗教的なアピールをする場ではない」

(AERA「「表現の不自由展」が開催 「消された作品」見に2700人が集う」2015年9月21日記事)

どう読んでも、私は都美術館側の意見のほうがまっとうに読めるし、中垣氏の書いた張り紙って、「紋切り型の政治スローガン」にしか読めない。少なくとも現代芸術ではないなあ。一言余計なことを言うと、作品も含めて、思慮深くも知的でもない

私は、世に受け入れられにくい芸術作品や古典を税金で支援することはむしろ賛成だ。多くの天才が当時は認められなかった例もいくらでもある。もっと言えば、真摯な皇室批判や日本批判の本から私はむしろ多くを学んだ。しかし、今回の展示はそういうものとかかけ離れたものなんじゃないかねえ。

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