改めて素晴らしい戦時下アニメ「くもとちゅうりっぷ」

この映画は昭和18年、戦時中に作られたアニメーションで、短いものですからぜひ見てほしい。戦時中のアニメとしては「桃太郎 海の神兵」が有名ですが、個人的にはこちらの作品のほうが好き。特に、9分過ぎくらいからの雨が降るシーン、これは今見てもアニメとして大変よくできていると思う。

戦時中、このような作品のセル画を描いていたアニメーターたちのことを思うと、私のようなアニメファンは胸が熱くなる。当時セルは貴重なので洗っては使いまわしたらしい。私はこういう作品こそ、この時期にテレビが放映したらいいとおもいます。もちろん「桃太郎」も上映したらいい。そして判断は見る人に任せればいい。

なお、このアニメはミュージカル仕立てになっていて、ヒロインのテントウムシの声と歌は、童謡歌手だった杉山美子がつとめましたが、実にいい声をしています。杉山氏は、日本初の「声優にしてアイドル歌手」と言えるでしょう。(ついでに言うと私はあんまり好きな表現じゃないのだが、このテントウムシは日本アニメ初の「萌えキャラ」ともいわれています)

このアニメの脚本、作画などの中心になったのは日本アニメの父というべき政岡憲三ですが、彼が戦後はビープロでいくつかの名作に関わります。まあその辺は但馬オサムさんの専門なので、興味のある方は但馬さんにご質問ください。

杉山美子さんは戦時中「進軍落下傘部隊」「みたまに捧ぐ」などの軍歌を、見事に「童謡」のスタイルで、私の造語ですが「アイドル軍歌」として歌い上げています。もし私に企画やらせてくれたら「アイドル軍歌特集」という番組つくりたいんだけどなあ。絶対今この時期の童謡歌手が歌う軍歌集とか聴き直したら面白いと思う。

宜しければ一曲

「進軍落下傘部隊」

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