G20では習近平に人権弾圧停止を呼びかけるべきだ

私などより、何よりも信頼できる専門家の声が雄弁と思うので、福島香織氏の記事を紹介します。なお、読売新聞記事によれば、習近平政権は今月上旬から、香港に隣接する広東省深センに安全保障政策の司令塔・中央国家安全委員会などで構成する対策本部を設置、閣僚級の幹部らが香港入りし、水面下で香港政府の対応を指揮していると報じられています。

習近平がG20に来日した時、この問題が議論される、せめて問題提起されることがなければ、G20には何の意味もない。G20のテーマは経済や環境だから政治問題には触れにくい、という言い訳は、「中国も経済発展すれば民主化するだろうから、経済支援や交流は続けるべきだ」という、天安門事件後の日本をはじめ欧米諸国の過ちを再び繰り返すことになる。

くり返すが、もし政府が立場上言いにくいのなら、国会議員が何らかの問題提起をしてほしい。こういう時こそ、与野党が連携して何かメッセージを出さなければいけない時のはずだ。

香港の危機、警察が武力でデモ隊強制排除に(福島香織)

(前略)■ G20で、中国の異様な人権弾圧を取り上げよ

 一つじっくり聞いてほしい演説がある。香港の雨傘運動で主導的な立場で参加していた周庭(アグネス・チョウ)が6月10日に来日し、日本記者クラブで会見したときの発言だ。Youtubeで全部見ることができる。逃犯条例についてこう訴えていた。

「香港人だけでなく、みなさま(日本人)が香港にきてビジネスや観光するとしても、移民としてきても、将来中国に引き渡されるかもしれません。・・・日本は民主的国家で自由と法治を大切にする国。日本が中国から軍事的圧力を受けているように、香港は人権的弾圧を受けています。日本政府はもっとこの危険な条例改正に注目してください」・・・。

 流暢な日本語を独学でマスターするほどの日本通の彼女の認識では、日本人も香港人も同様に中国からの暴力的圧力に非暴力で対峙している同志だ。この認識を多くの日本人が共有し、国際社会の中で発言していけば、暴力にさらされ絶望の淵にある香港にも希望が見えてくるのではないだろうか。

 そしてかすかだが、期待を寄せているのは、大阪G20直前の6月24日にペンス副大統領がウッドロー・ウィルソン・センターで中国問題について演説の中に、ウイグル問題などとともに香港の逃犯条例についても触れられることだ。その流れを受けてG20で中国の人権弾圧問題をクローズアップするように、ホスト国の日本の安倍晋三首相が“外交の安倍”の手腕を発揮してほしい。

軍事でも経済圧力でもない方法で、香港逃犯条例改正を含む今の中国の異様な圧力政治を思いとどまらせるような国際世論を形成する、そういう外交こそ、今の日本に求められているものではないだろうか。(引用終わり)

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