モンキー・パンチ氏、天国へ。

漫画家のモンキー・パンチ氏が亡くなりました。私にとって氏はアニメ「ルパン三世」の原作者というイメージが強く、正直アニメは好きだったけど原作そのものをよんだのはかなり後になってからでした。しかしつい先日、若い方とモンキー・パンチ氏の話をしていて、なんとその人はアニメルパンと言っても「カリオストロの城」しか見ていないことを知り、時代の推移を改めて感じました。

今原作を多少読み直すと、改めて独特のハードボイルド、少しねじれたダークな雰囲気、時にはフィルム・ノワール的なセンスを感じさせ、そのペンネーム同様、「マンガ」というより「コミック」という言葉の相応しい、ここまで無国籍的な作品は少ないなと感心しました。

特に最初期のものには画の鋭さも含めて独特のハングリー精神が感じられ、日本の漫画にはない世界を作り出そうとしていた試みが伝わってきます。パンチ氏はインタビューで、女性を書くのは実は苦手で、プレイボーイのグラビアなどを見てイメージを作ったと言っていましたが、なるほど、そういわれてみれば峰不二子ってそういう感じだなと納得。

これは私個人の間隔かもしれませんが、この人の描く女性って、どこまでセクシーに描いてもなんか乾いた感じがして「いやらしく」ならないんですよね。それもまた魅力(不二子ファンって女性が意外と多いんじゃないかと思う)の一つかも。そして、漫画のルパン三世もまた、「義賊」でもなんでもない。純粋に泥棒そのものを目的とした「盗賊」。正義とか友情とか、漫画にお約束の救いをむしろ拒絶するような反逆精神に満ちている。

そのオリジナル作品の毒をやや薄め、より受け入れやすいエンターテイメントにしたのがアニメで、しかもそこに最高の音楽が付いた。はっきり言えば、アニメでのルパン三世には、ちょっと「義賊」的なイメージが加えられ、銭形警部とのやり取りすらある種の「友情者」の要素が加味されている。でも正直、だからこそ大ヒットしたのだ。そして、自由にやらせたモンキーパンチ氏もすごい。

私のようにアニメしか知らなかった人も、いつか原作、それも最初の60年代末のオリジナルを読んでほしい。多くのアニメーターが、この作品を作りたくなった理由も逆にわかる。「カリオストロの城」が永遠の名作であることはいまさら言うまでもない。ただ、それだけがルパン三世の魅力ではないのです。

まあ、そうはいってもこの曲の魅力はやっぱり代えがたいものがあるけどね・・・

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