北朝鮮体制は基本的にスターリンのコピー

これ、時々ですけど、「今の北朝鮮体制は戦前戦中の天皇制国家をまねたもの」という人がいるんですけどね、意見は自由ですが、基本的に全く違うものだし、北朝鮮に対する理解を混乱させるので一度だけ言っておきます。

戦争中の日本、100万単位で人間が餓死しましたか。

戦前・戦中の日本、政治犯収容所がありましたか。20万人の(北朝鮮の人口で、ですよ)「政治犯とその家族」が収容所で強制労働させられてましたか。
他国民を平和時に拉致してスパイ工作に活用してましたか。

事実関係だけを単純に見てもこれだけ違うんですよ。

そして、毛沢東であれ、金日成であれ、ポルポトであれ、また東ドイツやルーマニアの秘密警察支配の体制であれ、基本的にはスターリン由来のものです。まあ金日成の場合、スターリンが連れてきて自分の傀儡政権を建てたという意味では東欧諸国に近いわけで、当然と言えば当然ですけど。

スターリンが与えたそれ以後の共産主義独裁者に対する影響は、この画像を見るのが一番よくわかります。

ポイントはいくつか。

1、少年少女をやたらと使う。大人は古い世界の価値観に染まっている、子供たちは健気で純粋で共産主義の思想で育っているので未来を拓く、というイメージ。この行き着く先は、文化大革命の紅衛兵が過去の文化遺産を破壊し大人を(両親も含め)迫害したり、ポルポトの少年兵が大人を虐殺するところまで行きます。

2、自国民だけではなく全世界の民族、民衆が讃えているイメージを打ち出す

共産主義ですから、建前上は国家や民族を越えた、全世界の指導者ということになります。それなので自国の民族だけではなく、世界の英雄という画像が使われます。しかしこれは逆に、世界のすべての国が自分をあがめない限り「敵」ということにもなり、敵に対してのあらゆる嘘もテロも「勝つための作戦」として正当化されます。

3、政治的指導者であるとともに軍事的な指導者、そして「天才的軍人」であることがあらゆる事実を捻じ曲げて正当化されます。

彼等にとって、平和は価値でもなんでもなく、今の「ブルジョア支配」が続くわけですから、基本的には戦争と革命こそが正しい世界を作ることになります。そして、偉大なる指導者が戦争や革命で失敗することはあってはならないので、いかなる失敗も敗北もひたすら正当化されます。

この1,2,3を読んでいただき、その上で、北朝鮮が日本の皇室と類似性があるかどうか判断いただければと思います。私見ですが、日本ではスターリン体制への研究や知識が今一つ足りないのではないかと思います。もちろん私も充分理解しているわけではないですが、人類の歴史における「悪」の研究としては、スターリンの研究はもっと必要なのではないかと考えています。

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One Response to “北朝鮮体制は基本的にスターリンのコピー”

  1. 伊藤 より:
    桜チャンネルの番組 さくらじ で三浦さんのソ連論を最近視聴しました。
    あれは神回でした!
    三浦さんの言葉で語られるスターリン体制やら金日成やらをもっと聞きたいです。

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