指揮者でジャズピアニストでもあったアンドレ・プレヴィンさん、天国へ

曲の美しさ引き出す…指揮者プレビン氏死去
 【ニューヨーク=吉池亮】米国の指揮者でピアニストのアンドレ・プレビン氏が2月28日、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で死去した。89歳だった。AP通信が報じた。
 ドイツ生まれで、ナチスによるユダヤ系の迫害を逃れ、1943年に米国籍を取得した。曲本来の美しさを引き出す演奏が持ち味で、ロンドン交響楽団など多くのオーケストラを指揮。NHK交響楽団首席客演指揮者も務めた。作・編曲家としてクラシックから映画音楽まで様々な作品を手がけたほか、ピアニストとしてジャズにも深く関わった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00050129-yom-ent

アンドレ・プレヴィンのCDで一番の愛聴盤は、ラドゥ・ルプーとのグリークのピアノ協奏曲で、曲が好きなこともありよく聴くのですが、もしかしたら「白鳥の湖」がプレヴィンにしかできなかった名演かもしれないと思えてきました。

私はバレエって見るものだと思っていて、音楽だけ聴くときは正直BGMというか、ああ綺麗なメロディだなという感じしかふつう持たないんですけど、プレヴィンの「白鳥の湖」特にその後半部は、例えがいいかどうかわからないけど、リヒャルト・シュトラウスの交響詩みたいに聴こえるんですよね。テンポも加速され、リズムもたぶんこのままバレエには使えないと思うけど、逆に、音楽がストーリーを語っているように聞こえる。

「白鳥の湖」って、まあバレエの場合演出で変わるんだろうけど、ある意味悲劇的なストーリーでもありますよね。もともと、この曲はワーグナーの「ローエングリーン」の影響もあって(チャイコフスキーがワーグナーの中ではこのオペラが好きだったというのはなんとなくわかる)オリジナルストーリーでは、王子と白鳥は死んで天国で結ばれるようだし。そのあたりをどんどんドラマティックに盛り上げていくのは、なんかこのプレヴィン盤のように思えます。ゲルギエフ盤は借りて聴いたんですけど、以外と私にはあっさりしているように思えました(まあこれは趣味ですけどね)

あまりこういういい方はプレヴィンに失礼かもしれないけど、やっぱり彼がジャズやポップスだけでなく、映画音楽にも関わっていたことがこういう曲ではすごくプラスになるんだと思う。特に終曲とか、この演奏をバックにかっこいいアニメとかなんか作れそうな気もするくらい映像的な演奏に聞こえる。そういえば、ラフマニノフに名演が多かったのもそれと関係あるのかもしれないなあ。

ラフマニノフの交響曲第二番、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」そして「白鳥の湖」

なんだかみんなそれぞれ映像的な曲ですよね。
クラシックもジャズも映画音楽も垣根なく表現しただけではなく、その間に橋をかけた音楽家だったのかもしれないなあ。天国でチャイコフスキーに、「マイ・フェア・レディ」を今頃弾いて聞かせているかもしれません
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