樹木希林さんと内田裕也さん

樹木希林さんが素晴らしい女優だったことは言うまでもない。私個人はオダギリジョーの好演も含め「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が大好き。日本アカデミー賞のスキャンダルがあって作品の評価まで下げてしまった感があるけど、私はここでのオダギリと樹木希林の親子関係と、あとダメダメなオトンこと小林薫の演技がすごく好きなので、どうか未見の方は追悼と思ってみてほしい。(あんまり評判よくないんだけど私はこういう映画好きなんだよなあ)

でも、こういう見方しちゃいけないのだろうが、ここでのダメダメ亭主と樹木希林のオカンとの関係、時々内田裕也さんがかぶってしまう瞬間があった。でも内田さんも、一作、これまた私が好きだけど評価はいまいちという作品があり、それが映画「コミック雑誌なんかいらない」。内田が芸能レポーターを演じていて、当時騒がれていたロス疑惑の三浦和義、老人相手の大量詐欺事件を行った豊田商事などの問題も取り上げています。三浦知義は本人が出演。

この「コミック雑誌なんかいらない」今見るとすごく新鮮というか、ワイドショーとニュース番組が混同され、いつの間にか報道がショーになっていき、大衆の感情を煽り立てていく傾向から、現在のいわゆるフェイクニュースまで、いろいろな見方ができる問題作。ラストで出てくるビートたけしの狂気を思わせる演技もすごい。

内田裕也の演技も、私は彼の映画作品の中で一番いいと思うし、本質的には純粋な正義を求めている彼の一面がよく出ていると思う。樹木希林が最後まで内田裕也と別れなかったのは、やっぱりこの人の中にある純粋さが好きだったんじゃないかと勝手に思ってしまいました。

樹木さんを送り出すには、しんみりするよりこういう貴重な映像で盛り上がったほうがいいかと思うのでどうぞ。ここでのボーカルはクリエイション初代のボーカリスト大沢博美だと思いますが、いやーボーカルだけでなくルックスもたたずまいも素晴らしくかっこいいではないですか。キーボードは若き日の近田春夫、リトル・リチャードばりのピアノを叩いていてこれまた貴重。裕也さんのボーカルは・・・まあ、これはこれでかっこいいですよ、うん。


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