「時事評論石川」(北潮社)平成30年9月20日号に「陛下30年のお姿を顧みて」(堀井純二氏)という素晴らしい原稿が掲載されています

時事評論石川(発行所 北潮社 金沢市広坂1-2-23 電話076(264)1119、ファックス 076(231)7009)平成30年9月20日号に、『陛下30年のお姿を顧みて』堀井純二(日本文化大学特任教授)という文章が載っています。ネットなどでは読めないと思いますが、1部200円(年刊で2000円)ですので、もしよろしければ上記連絡先にお問い合わせいただいてお読みになることをお勧めします。

この文章では、今上陛下の自然災害へのご対応や戦没者への慰霊の御心を、御製によってたどる形でつづられています。

(東日本大震災について)

黒き水うねり広がり進みゆく仙台平野をいたみつつ見る

被災地に寒き日のまた巡り来ぬ心にかかる仮住まひの人

被災地の冬の暮らしはいかならむ陽の暖かき東京にゐて

(平成5年 沖縄行幸)

激しかりし戦場(いくさば)の跡眺むれば平けき海その果てに見ゆ

(平成7年の沖縄行幸の際、糸満市の戦没者墓苑にて)

沖縄のいくさに失せし人の名をあまねく刻み碑は並み立てり

(平成6年 硫黄島にて)

精魂を込め戦ひし人未だ地下に眠りて島は悲しき

(平成17年 サイパンにて)

あまたなる命の失せし崖の下海深くして青く澄みたり

(平成19年、ラトビア占領博物館にて)

シベリアの凍てつく土地にとらはれし我が軍人(いくさびと)もかく過ごしけり

このような御製を、この記事では単に紹介するのではなく、この30年という平成という時代をたどりつつ大変印象深くまとめあげておられます。ぜひご一読をお勧めします。

そして、この最後の御製で歌われているシベリア抑留を、私たちはソ連共産主義の犯罪行為として、やはり歴史の教訓として認識しておくことは必要でしょう。そのことをなにも、今、外交の場に持ち出せというのではありません。ただ、そのような歴史的事実があったことを、対ロシア外交の際は常に心にとどめておく姿勢が、政治家や外交官にはあるべきと思います。20世紀が生み出した人類の悲劇「収容所群島」を、わが日本人も体験したのです。

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