「ジュラシックワールド」観てきました

「ジュラシックワールド」観てまいりましたが、こういう映画にいろいろ小難しいこと言っても仕方がないのでしょうが、怪獣映画でここまで変化球を投げてくるというのは、監督の才能中々と思いました。恐竜たちが大自然ではなく、富豪の館で暴れまくる(半端な豪邸ではない)という発想はふつう思いつかない。

あと出てくる人間が正直みんな自分のことしか考えていない人たちばかりで(主役二人も一応善意の人なのだろうが、なんか自分で自分に酔っているタイプで周りが見えていない)恐竜よりよほどこちらの方が怖い(まあ監督はそこを狙っているんでしょうけど)。

突っ込みどころは山のようにあるのですが(恐竜を兵器に使うとか無理に決まっている、銃やミサイルのほうが余程効率的)そういうことを言う人はそもそも観に行かないほうが良かろうと思うので書きません。個人的には「恐竜と人間との暖かいふれあい」という設定はどうにも好きになれないのですが、まあそれも好き嫌いの問題なので致し方ない。

ただ、ラストは実は私ちょっと感動してしまった。恐竜の住む孤島で火山が噴火、全滅しそうだというニュースが入ると、政治家も国民も、恐竜が可哀そうだ、保護したらどうかみたいな世論がわくのだが、それは要するに自分の所に引き受ける気は全然ないから言えること。

ネタバレなのですが、ラストではその恐竜たちはアメリカ(?)の自然に放たれてしまう。今後厭でも恐竜と人類は共存することになる。「ジュラシックワールド」という題名の意味がここではっきりわかるように演出されていて、これはよくできたラストだと思いました(せいぜい10数頭くらいしかいないのに繁殖するわけないし駆除できるでしょ、みたいな突込みは野暮)。

ほんと、自分で責任を引き受けなくていいのならいくらでも正論が言えるんだよなあ、と私自身陥りがちな偽善を突き付けられるようで、夏休み恐竜映画を見たくてやってきた子供たちにこういう皮肉と悪意のラストでいいのかしらと思ったけど、このラストだけでも私には見る価値ありました

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