西部さんの最期を送り出された窪田さん、青山さんに一言。

この記事についてだけは書いておきたいことがありますので一言。
西部邁さんの長女「申し訳ない」 自殺幇助容疑の2人に

評論家の西部邁(にしべすすむ)さん(当時78)が1月に自殺した際に手助けしたとして、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社社員窪田哲学(45)、会社員青山忠司(54)の両容疑者が自殺幇助(ほうじょ)の疑いで警視庁に逮捕された。西部さんの長女智子さんは6日、朝日新聞の取材に「生前本当によくして下さった方々。父の自殺にお二人を巻き込んでしまい本当に申し訳ない」と語った。(朝日新聞デジタル)

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6278041

ここでお名前の出ている窪田哲学さんには私は何度かお目にかかりました。もちろん、西部さんとの仕事を介してのみのことで、私が特に個人として窪田さんとゆっくり話したことはありません。その意味では、窪田さんの側からは、単なる執筆者の一人に過ぎなかったと思います。

ただ、私の知る限りですが、西部さんは窪田さんのことを大変信頼しておられましたし、人間的にもうまが合ったと思います。ここで書くべきかどうかわかりませんが、窪田さんがあるトラブルがあった時も、西部さんはあくまで窪田さんの友人であり味方としてふるまわれました。

西部さんが正式に「表現者」編集長を降り、今の藤井聡さんたちの体制に引き継がれるまで、窪田さんは(もちろん窪田さん一人ではありませんが)「表現者」の発行にも関わられました。そして今回のこの報道を見るにつけ、窪田さんも、そして、青山さんも、西部さんの最後を共に歩み見送られたのだと思います。

もちろん自殺ほう助そのものは、法的に問われるものでしょう。しかし、晩年の西部さんが、シャツを着替えるのもつらいほど体の自由がなかなかきかなくなっているありさまを私は一度だけ見たことがあります。私は窪田さんたちのように西部さんに信頼されている人間ではなかったのであり得ないことですが、もし、同じことを求められたら、たぶん私も同じようにしたかもしれないと思います。ご家族の方々には、このような文章は心を傷つけるものかもしれませんが、それを承知の上で書かせていただきました。

窪田さんと青山さんがどれほどつらい思いで、しかし、西部さんの意志をかなえるしかないという決断をされて行われたか、所詮傍観者の私が軽々しく言えることではないでしょう。ただ、窪田さんのお名前が出ることは多少予想できたことでしたので、私は法的にはともかく、心から敬意を表したく思います。

西部さんの尊敬していた知識人、チェスタートンの、自殺を厳しく批判した文章が、実は最近頭を離れないのですが、同じ言葉を深く理解していた西部さんが、それでもこの道を選ばれた思いを、今心の中で噛みしめようと思います。

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