日本は軽々しく「核査察の初期費用を出す」などと約束してはいけない

いま、保守派の中では河野外務大臣への評価が高まっているのは理解できるし、私も評価すべきところは評価する。ただ、個人的にはこの発言はまずい。

河野外務大臣:「韓国の特別使節団と北朝鮮とのやり取りについて、相当、詳細な説明を頂いた。今後の対応方針について綿密にすり合わせを行った」

 そのうえで、河野大臣は「北朝鮮が非核化に向けた現実の行動を取るまでは圧力を最大限に掛け続けていくという方針に変わりない」という考えを示しました。さらに、北朝鮮がIAEA(国際原子力機関)による査察を受け入れた場合、査察に必要となる初期費用を負担する考えを韓国側に伝えました。徐氏は13日、安倍総理大臣とも面会します。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann…

朝鮮半島の非核化は重要な問題です。しかし、今この時点、米朝首脳会談の正式な時期も場所も、またその内容も決まっていない状態で(本当に実現するかどうかもまだ確定ではないのだ)日本が安易に初期費用を出すとか言ってはいけない。

日本は「お金を出せる」という比重に重要なカードを持っている。これは簡単に切ってはいけない。この段階では「日本は拉致問題があり、これが完全解決に至らない限り、北朝鮮と核の問題だけが進行したからと言ってそれを単純に歓迎することはできないし、核問題前進だけで何らかの協力をすることは日本国民が許さず、また主権国家としてもできない」くらいのことは言っておかないといけない。そこまで言えないにせよ、先にお金を出すようなそぶりを見せてもいけない(最終的に取引に使う材料を一個でも減らしてはいけないのだ)

さらに言えば「貴国韓国にも拉致被害者もおられるでしょう、韓国を守るために闘い、今も捕虜のままの朝鮮戦争時の韓国軍捕虜もおられる。ベトナム戦争時、派兵した皆さんの軍隊の中には、ベトナム共産軍に捕らわれ、祖国韓国ではなく北朝鮮に送られてしまった捕虜もいると聞いている。皆さんにも、わが国の立場と同じはずでしょう」くらいのことは(イヤミでもいいから)言ってみたらしい。いまの韓国政府には望むべくもないが、韓国人拉致被害者こそ、完全に「棄民」されている。

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