「ゴケミドロ」上映会にご参加いただきました方々(今回は10名。10倍に増えた。)まことにありがとうございました。

2月10日の「ゴケミドロ」上映会にご参加いただきました方々(今回は10名。10倍に増えた。)まことにありがとうございました。

もともとこの上映会の趣旨は、映画がDVDで手軽にレンタルもできるし比較的安く買えるようになったけれど、実際に過去の名作・佳作・問題作・トンデモ映画をそれほど実際に皆さんが見ているかというと、実は私も含めそうでもない。

忙しい現代人、2時間近い時間をじっと画面の前に座るというのは、自宅でもなかなかできないし、ネットで色々な情報が入るのは便利だけど、逆に、見ないうちから余計な情報が細切れに入って観たつもりになってしまう弊害もある。そして、ある程度暗い部屋で集中してみないと、なかなか伝わらないものというのが映画には確かにある。そんな意味で始めた上映会です。

この「ゴケミドロ」詳しい内容は控えますが、1968年の作品、同じ年に公開された映画を観てみますと、『2001年宇宙の旅』『猿の惑星』そしてゾンビ映画の傑作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』勿論他にもいろいろな映画がヒットしていますが、ベトナム戦争、学生運動、チェコへのソ連軍侵略、パリ5月革命、マーティン・ルーサー・キングやロバート・ケネディ暗殺、世界の激動と混迷がどこか反映している作品が生み出されている気もします。

この「ゴケミドロ」オープニングで、飛行機の中で新聞を読んでいた乗客の対話にもそれは表れていて、ある大使が暗殺されたという記事を読みながら、政治家とその支援者と思しき企業家が対話している。「世界で暗殺や戦争が起きている、日本も他人ごとではないなあ」「この大使は平和を求めていたようですね、それが殺されるとは」「君何を言っているのかね、君の会社はこの戦争で儲けているんだろう」この瞬間だけ何か2018年現在の映画のように感じました。

そして、飛行機が墜落、危機が迫っているのに、人間たちが全然団結せず、それぞれが勝手気ままに動く。そしてなぜかそれを喜ぶ人までいて、「だんだん面白くなってきましたね」「エゴをむき出しにしたら、それはもはや人間じゃない、獣だ」とか言い始める(しかもこの人お医者さん。そして、催眠術師でもあり、ゴケミドロを見て恐怖のあまり記憶を失ったスチュワーデスに催眠術で記憶をよみがえらせる。なんかそっちの方が医者よりすごいことのような気がする)冒頭で出てきた政治家は「早く弥助を呼びたまえ」とかこんな状況なのにえばっている。

キャシー・ホーランが唯一アメリカ人として出てくるのだが、夫を戦争で亡くし戦争を憎んでいるはずなのだが、ライフルをぶっ放す。(それも宇宙人を倒すためではなく人間を。まあ、彼女を宇宙人のおとりに使われそうになるのだから無理はないが。「外国人だからあとくされはない」と政治家も平然と語るし)なお、余談ですが、彼女はなぜか周囲の日本語をすべて理解し、彼女の英語も全員が即時理解する・・まあ、前者はともかく、後者については、あまりにもわかりやすい英語なので理解できるのも無理はないが。「アイ・ドント・ウオント・トウ・ダイ」とかくらいはわかるもんな。但馬オサム氏が、中学生の英語の教材になる、と解説してくださいました。

やはり怖いのはゴケミドロに寄生され、額が割れてそこから毒々しい、スライム上のものが出てくるシーンなんですけど、まあそれは画面を見ないと説明してもしょうがないので省略。しかしむしろ、どんなに恐ろしい敵がやってきても、くどいようですが全然団結しない人間(自分のことばっか考えている)たちのほうがある意味怖い。そして、この映画はバットエンドのまま終わります。

これはもちろん偶然ですけど、私はこの危機が迫ってもろくに団結できない人間という設定、何か『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』思い出しましたね。あの映画も、途中から存部より人間のほうがだんだん怖くなってきて、ラストでは唯一生き残った黒人がライフルを持った白人たちにゾンビと間違えられて殺される。ラストで犬を連れながらゾンビを撲滅しに行く白人の行進、あれほどある意味怖いシーンはない。

次回上映会は5月12日に行う予定です。もしよろしければぜひご参加ください。

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