スパイダース讃

「にっぽん親不孝時代」という、1968年の映画があります。主役は当時大人気だったスパイダース。

この映画は大変名作だと思うのですが、あまり知られていない。もちろん大元はビートルズの「HELP!」あたりがあるんだろうけど(、私は映画としては圧倒的にこちらの方がいいんじゃないかとすら思う(音楽は最高だが、あの映画のビートルズは「ハード・デイズ・ナイト」に比べてどうも映画の企画そのものに乗ってきていないいないように見えるんですよね)。少なくともこのシーン、めちゃくちゃかっこいいと思う。

学校を建てると偽って土地を安く購入、闇ドル業者のギャングとまで組んで金儲けをたくらむ悪徳企業家と、それに反対する寺の住職、そして偶然そのドルを盗んでしまうフーテンまで絡んで繰り広げられるコメディですが、ちょっと褒めすぎかもしれないけど「お熱いのがお好き」や『ブルース・ブラザース』の風味まで感じられ、私はこれはもっと評価されていい佳作だと思う。星由里子が陰の主役というべきヒロインで中々いい味を出してます。

スパイダースって今聴くとなかなか素晴らしいんだけど、気の毒だったのは、バンドサウンドをちゃんと録音するシステムがまだ日本では確立されていなかったことで、演奏のカッコよさが充分レコードにはなっていないんじゃないかしら(まあグループサウンズ全体にいえることだけど)。でも、この世代の音楽は今もう少し再評価されてもいいし、今よりずっと厳しかった芸能界の制約の中で頑張っていたことも確実。

勘違いかもしれないけど、私がスパイダース聴いていつも思い出すのが、デイブ・クラーク・ファイブ。(オールディースに詳しい皆さんおこらないでね。あくまで主観)スパイダースのオリジナル日本語局としては最高傑作はこれだと思うけど、これを聴くたびに、日本の「ビコーズ」だなあと思う。

「ビコーズ」はこちらね。なんか雰囲気似ていると思いませんかねえ。

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