「希望のたね」基金が、なぜ朝鮮学校を支援対象とするのか

韓・日破綻狙う「慰安婦工作」 (統一日報記事)
元従軍慰安婦から朝総連学校生に奨学金 日付: 2017年06月14日 00時00分

 韓国で対北人道支援を行う団体の訪北が承認されたのと足並みを合わせるように、日本国内の朝総連学校に対する韓国からの支援が行われようとしている。韓統連などによって従軍慰安婦問題を蒸し返す目的で設立された「一般社団法人希望のたね基金」が、その中心となる。一部では朝総連学校側が支援を拒否するとの見方も伝えられているが、基金側は計画を発表し、事業を進める姿勢だ。

 9日に衆議院第2議員会館で設立発表記者会見を行った「希望のたね基金」は、今後10年間のプロジェクトとして、大学、市民団体などの「慰安婦」問題に関する講座への講師派遣や、「慰安婦」問題に対する企画への助成を訴えた。元従軍慰安婦、金福童さんの名を冠した奨学金事業への支援も活動に含まれた。
代表理事には、朝総連とも連帯する「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子共同代表が就任した。理事・顧問には日本人の弁護士や大学教授、作家らが名を連ね、記者会見にも出席。10日には、在日本韓国YMCAでシンポジウムも開催した。
9日の会見には、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)共同代表で「正義記憶財団」の尹美香常任理事も参加した。財団は2015年の「慰安婦」問題に関する韓日合意に反対して、昨年6月に設立されている。
梁代表理事によると、「希望のたね基金」は、「正義記憶財団」の趣旨に賛同して設立された。基金は、財団が実施している各種事業の「募金キャンペーン事業」の一環で、独立した意思決定権を持って活動を行うという。
挺対協は主体思想派など従北勢力により作られた。また、尹共同代表が常任理事を務める「正義記憶財団」も、その流れをくむ。
北の人権侵害などは無視する「正義記憶財団」は、元従軍慰安婦のために集められた募金により、奨学事業を行っているが、「希望のたね基金」も金福童奨学金事業を始める計画だ。同奨学事業では、金福童さんが朝総連学校を以前に訪れた経緯もあり、朝総連学校の高校生を対象に奨学金を支給するという。今年度は1人で、将来は5人程度を予定しており、年間25万円を支援する計画だ。
奨学金支給に際し、朝総連学校側から断られたとの話もあったが、梁代表理事は「噂話にすぎない」と否定。「家庭が貧しく、勉学に励む朝鮮高校に通う個人を対象に行うものであり、学校は関係ない」と話した。
韓国の親北団体による北への支援が現在難しいなか、今回の朝総連学校生への奨学支援は、形を変えた北への支援であるという厳しい批判が上がっている。
http://news.onekoreanews.net/print_paper.php?number=82978

こういう細かいことが気になる人は少ないのだろうが、私はどうにも気になるので書いておきます。ただ、これは日本の新聞記者とかが記者会見に行っているのですから、できればちゃんとこのような細部(とは、私は思わないが)報じてほしい。私の様に統一日報や朝鮮新報をネットで読む人間は多数派ではないだろうし。

希望のたね基金という団体が6月9日記者会見を行った。代表は梁澄子氏、理事には作家の北原みのり氏他、川田文子氏の名もある。簡単に言えば、日韓合意に反対し、「日本の若者が「慰安婦」問題について学び、性暴力のない平和な社会づくりに役立てるための活動に取り組んでいく。具体的には、①啓発事業(大学、市民団体の講座、ゼミ合宿支援など)、②南の学生と交流するスタディーツアー、③留学支援、④若者による「慰安婦」問題に関する企画支援」を行っていく団体である。実質的には、同じく日韓合意に反対し、慰安婦像を守れとする韓国の正義記憶財団と連帯していくという。

私はこの方々とは歴史観は違うけれど、性暴力のない平和な社会を目指すという理想自体に異を唱えようとは思わない。しかしここで問題なのは、韓国の正義記憶財団が、まあ過去の歴史の記憶も結構だが、今現実に北朝鮮で繰り広げられている政治犯収容所や女性刑務所はれっきとした性暴力であり、中国において多くの脱北女性が人身売買されており、喜び組とは慰安婦そのものだと思うのだが、そういった事例にほとんど声を上げていないことである。

もう一つ、もっと重要と思ったことを挙げておく。朝鮮新報によれば、この基金は、「南に在住する性奴隷被害者の金福童さん(92)から委託された金福童奨学金を運営。金さんは12年以降、朝鮮学校を訪問してきたが、民族の文化や言葉を学ぶ児童や生徒たちの姿に感動。朝鮮高校生が高校無償化から排除されていることを胸を痛め、支援を名乗り出た。今年度は1人、来年度からは5人の朝高生に奨学金が支給される予定だ。」すると報じられていることだ。

これは広い意味で言えば、慰安婦の希望をかなえるという点で「希望のたね基金」の活動趣旨に合っているのかもしれないが、朝鮮学校の生徒に奨学金を与えることと、「慰安婦について学び、性暴力のない平和な社会をつくる」ことに一体どんな関係があるのか?

もうくどいようだけどまた書く。朝鮮学校の教育でも確かに慰安婦について日本の責任を問うているかもしれないが、それ以上に行っているのは、先に述べたような女性への人権侵害、それどころか罪なき女性を迫害し政治犯として殺害している金独裁体制への讃美である。そこでは、韓国は日本、アメリカ同様、いやそれ以上の敵として扱われ、朝鮮戦争はアメリカと韓国が攻撃してきたのだと教え、大韓航空機事件も韓国の自作自演であるかに書かれていた(この部分はちょっと修正した)。そして韓国人拉致被害者のことなど一言も書かれてはいない。

そういう学校の生徒に、韓国で集めたお金を。直接朝鮮学校の生徒に渡すのではなく、日本の団体に運営を任せ、そこから支給するということには明らかに政治性を持つ。私は年老いた金福童氏を責めるつもりはない。彼女が朝鮮学校の子供たちを、個人的に気の毒に思い同情したならそれはそれでいい。(彼女は2014年に朝鮮大学校をほぼ同じメンバーとともに訪問しているが、そこで受けた歓迎や励ましに感動したのだろうということは容易に想像できる)しかしこういうのは、慰安婦の完全な政治利用、過去の歴史を以て偏在の人権弾圧や独裁者礼賛教育の正当化をめざすことだということを支援者こそがわかっているべきではないのかと思う。知らなかったのなら無知であり、知って行っているのならば確信犯である。

私は、少なくとも今韓国や北朝鮮が主張しているような意味での日本軍による強制連行はなかったと確信している(女衒や仲介業者に騙された例はあるだろう)。しかしそれはそれとして、平和な時代に生きてきた私が、戦場をわが祖先と共にしてきた慰安婦の人たちを批判したくはない。だからこそ、このような政治利用はあってはならないはずなのだ。

You can leave a response, or trackback from your own site.

Leave a Reply

Subscribe to RSS Feed