八代亜紀&サム・テイラー、これ、ちょっとすごい演奏ではないかと

とりあえず、youtubeで「日本のブルース 八代亜紀・サムテイラー 」を検索して聴いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=nAVqr7vnjHs&index=1&list=RDnAVqr7vnjHs
これ、ちょっとすごい演奏のような気がしませんか。

最近、かっては馬鹿にしていたムード音楽だのイージーリスニングだのを多少聴くようになり、そのすべてが素晴らしいとは思いませんけど、やっぱり馬鹿にできないものだなあと再認識しております。そして、全く聴く気にならなかったサム・テイラーのサックスを聴いて、これ、もしかして、偏見なく聴けばコールマン・ホーキンスとか、ベン・ウエブスター、あるいはファンクのキング・カーテイスとか、そういう系列の音楽として聴くべきなのではないかと思いました。そしてちょっとネットでサム・テイラーの経歴などを見ると、確かに、レイ・チャールズとか、ジェームズ・ブラウン、ルイ・ジョーダンなど、なるほどという歌手のバックもやっていたのですね。

日本では「ムードサックス」「歌のない歌謡曲」的な聴かれ方をしていた、いや、今もそうかもしれないサム・テイラーの録音したポップスやジャズのスタンダードを聴いてみますと、バリバリのリズム&ブルースを感じさせる躍動感と、迫力だけではなく深く味わいのある音色で、なかなかの聴きものでした。そのあと彼の吹く「ムード歌謡」を聴きなおすと、この人がどんな曲を吹いても自分の音楽にしてしまっていることがわかります。いや、やっぱりこの人、過小評価されているのでは?ぜひ、偏見を捨てて聴いてほしい、というか、食わず嫌いの私がバカでした。

ただ、正直、「ムードサックス」の場合はあんまり気にならないんだけど、ちょっと残念なのがバックなんです。サックスの躍動感や味わいに比して、バックの伴奏がやややすっつぽく、時には平坦に聴こえる。演奏の問題なのか、もしくは、録音がサム・テイラーの音を前面に出しすぎなのか、その辺はわかりませんが、これでもっとバックのストリングスやギター、ブラスの音がもっと一体になっていたらさらに素晴らしい出来栄えになっていたはず。うーん、惜しい。でも、当時の録音技師も、またそもそもレコードの作り方も、そういう発想はまだなく、ムード音楽を録音する、あくまでバックはテイラーの伴奏としてしか考えていなかったのかな。

そしてユーチューブで見つけたのが上記の音源。これは参った。八代亜紀が現在、ジャズのスタンダードも歌いこなしてさらに評価されているのは有名で、それも素晴らしいんですが、この歌とテイラーのサックス、この演奏は、曲のメドレーも含め素晴らしい音楽の対話になっているのでは。八代亜紀という人の演歌は、声の質なのか、歌がめちゃくちゃうまいのか、その両方かわかりませんが、意外と乾いた、惜し告げがましくない上品な情感を感じさせるので聴きあきないと思うんですけど、この歌とテイラーのサックスは、今、ジャズを歌っている八代亜紀にも匹敵する素晴らしい「演歌ジャズ」になっているように思います。「あなたのブルース」の素晴らしさはジャズのスキャットを思わせるし、その盛り上がりはソウル。この二人でアルバム一枚作ったらよかったのになあ。

そして八代亜紀のジャズでこれはすごい

この軽やかさを出せるのは半端なリズム感じゃないと思う
後このヴァイオリニストもいいねえ

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