トランプ大統領の「ロケットマン」の元ネタはたぶんエルトンジョンの歌

トランプ氏、国連演説で北朝鮮糾弾 「ロケットマンが自殺行為」 拉致にも言及「日本人の13歳少女を拉致した【ニューヨーク=黒瀬悦成】(産経新聞)

トランプ米大統領は19日、国連総会で初の一般討論演説を行い、外交分野に関する政権の理念と戦略について表明した。トランプ氏は持論である「米国第一」を掲げる一方、北朝鮮の核・ミサイル開発問題を「世界全体の脅威だ」と指摘し、国連が一体となって北朝鮮に核放棄を迫っていくべきだと訴えた。

 トランプ氏は北朝鮮やイランを「ならずもの体制だ」と指摘。北朝鮮の金正恩体制について「ロケットマンが自殺行為の任務を進めている」と述べ、北朝鮮の核・弾道ミサイルは金体制の崩壊につながると警告。「米国はあらゆる手段を講じて自国と同盟国を防衛する」と言明するとともに、もし軍事攻撃に踏み切る事態となれば「北朝鮮は完全に破壊される」と強調した。
 また、加盟各国に対し国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議の確実な履行などを通じた締め付け強化を要請するとともに、先の安保理決議で賛成に回った中国とロシアに対して謝意を表明した。
 一方、日本の横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=を念頭に、「日本人の13歳の少女が拉致された。彼女はスパイの養成に利用された」と述べるとともに、「北朝鮮はすさまじい人権侵害を行っている」と非難した。
また、中国による軍事進出が続く南シナ海問題で、「法を尊重すべきだ」と述べ、中国による現状変更の試みを強く牽制した。
 中東で影響力拡大を図るイランについては、地域情勢を不安定化させる「残忍な政権だ」と非難。2015年のイラン核合意について「恥ずべきものだった」と述べ、合意見直しの可能性について示唆した。
 トランプ氏はまた、国連は「独立国家間の協力」という理念の下に設立されたと指摘し、加盟国が他国の「主権尊重」を前提に相互連携を進めてこそ、世界の「平和と繁栄」につながると主張。同氏が「米国第一」を掲げるように、「他の国々も自国を第一に置くべきだ」と語った。
http://www.sankei.com/world/news/170919/wor1709190057-n2.html

トランプ発言の「ロケットマン」の元ネタは絶対これだと思うので紹介しておきます。たぶん他にも似たような書き込みをしている人はネット上で無数にいるでしょうけど、エルトン・ジョンのこの曲を知らない世代も増えているだろうから。

歌詞のサビの部分は

Oh no no no I’m a rocket man

Rocket man burning out his fuse up here alone

(意訳)俺はロケットマン 宇宙の果てで燃え尽きる

これはエルトン・ジョンが、ブラッドベリのSF小説短編集「刺青の男」(ハヤカワ文庫)に収録されている「ロケットマン」という小説に感動して書いた歌のようです。簡単にあらすじを言うと、宇宙飛行士(ロケットマン)として、数か月を宇宙で過ごし、その間地球には数日しか帰らない男の物語。妻はもう宇宙に行ってほしくないし、子供も宇宙に憧れつつ父がいないのを寂しがってもいる。でも彼は数日地球にいると、妻や子供を愛してはいるのにまた宇宙に旅立ちたくなる。そしてある日、ついに彼は太陽に衝突して二度と戻っては来なかった、というお話。あらすじだけでは魅力が伝わらないでしょうが、読んでみると、なんかジーンと来ますよ。夢と仕事へのモラルを抱き続ける男の哀しい物語(だと思う)。

と、いうような名短編だし、このエルトン・ジョンの曲も素晴らしいので、これを金正恩のような最悪の独裁者に結び付けるのは大変失礼な気もするし、ここまで書いてきて言うのもなんだが、トランプが本当にこの曲を聴いているかどうかも自信がない。トランプ的な価値観とは正反対の切ない男の物語だし。ただこの曲は大ヒットしたから、たぶん、引用したサビの部分は覚えていて、お前このままだと、宇宙で燃え尽きるぞ、みたいな意味で使ったんじゃないかと私は勝手に推測しています。

トランプ大統領の発言をどう評価するかは人ぞれぞれ。しかし、重要なのは、この国連発言を日本がどう生かせるか。そして絶対忘れてはいけないのは、トランプ大統領は拉致のことだけを言ったんじゃないということ。北朝鮮の総合的な問題の一つとして、この国の人権抑圧とテロ国家としての本質を明らかにする象徴の一つとして述べ、また、この国家を支援するような国はそれに加担することになるというニュアンスを込めていた。ここがたぶん一番大事で、日本がこの言葉をどう生かせるかにかかっている。このことはまたあとで書きたいと思います。

しかしエルトンジョンとジョンレノンのライブがこうして映像で観れるとはなあ。こういう映像こそ世の中にもっと出るべきだと思う。この3曲はまさに奇跡的な名演ですが、個人的には三曲目の「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」が最高。ビートルズのファーストの一曲目を、当時の最新のサウンドでよみがえらせた素晴らしい演奏。エルトンジョンも全盛期の迫力だし、ジョンのロッカーとしてのすごさも他のライブよりはっきりわかる。こういう映像こそもっと正式に世に出すべきなのだ。「愛と平和のジョン・レノン」なんて虚像はジョン自身が一番いやがっているはずだ。

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